自分史をパソコンで

亡き母は、自分の人生を列車に例えて、本を残したいと常々申していました。

昔、「旅路」というNHKの朝の連ドラがありましたね。 

「こう言う感じで書きたかったのよ。 人の一生はね、列車の様な物。 走ったり、止まったり。。。乗り降りする人もいて、新しい出会いもあったり。。。乗客の中には、悲しみを抱えている人、喜びで勇んでいる人。。。人生の縮図、ドラマのような物ね。」と

波乱万丈の人生を、本に残すと言う夢は叶わずに、母が、天国へ旅立つ列車に乗ったのは4年前でした。

1年半前に入会されたMさん。

文字の入力を覚えられてからと言うもの、一人静かに持ち込みパソコンで、ひたすら作業をしていらっしゃいました。

書き物をしていらっしゃる風でしたので、お呼びにならなければ、静かに少し離れた所から見守る。。。そんな毎日が続いて

「やっと出来上がったのよ。 新しい事業所を作ったから仕事の方が忙しくて、時間が取れるようになったら又通います。」と仰ったのは、入会されて1年が経った頃でした。

最近、一冊の本が郵便で届きました。

素敵な背表紙。 著者を見ると、Mさんです!

自分史を書いていらしたのですね。 

「私は、人が好きではないのよ。。。」とボソッと仰った事があります。 聞いたitoito背筋が凍るような思いでした。

お見受けする年齢から想像すると、戦争も潜り抜けていらしただろうと思っています。 itoitoには想像できない事を経験されたのだろうと。。。返す言葉も見つからなくて。。。

頂いた本を読んでみました。

想像を絶するような人生を歩いていらして。 華麗な花が咲くような時代も過ごされたようですが、人が好きではないのよ、と仰った事が理解出来るような時代もあります。

1冊の本が届いた後で、一度来校されました。

凛とした生活態度のMさんですが、珍しく愚痴らしき言葉を口にされて。。。書くことによって気持が楽になられたのですね。

itoitoも、「自分史」を残そうかしら?

内容? 勿論、家族ネタです。(笑)