<死ぬための準備>

ランチ時に行ったお店の、パーテーションの向うからの話声が気になります。

若いお嬢様と先輩社員の方のようです。

itoitoの場所からは、若いお嬢様の横顔がみえます。 (マミコと同じ位の年かしら)

「父がね癌なんです。 余命幾許もありませんって病院で本人が一番に聞いて来たのですよ。」

「それからなんですけど、葬儀の時に使う祭壇を選んで予約を入れたり、お墓を探して。。。パチンコの台の様なお墓にして欲しいと言うんですよ。」

「皆んなが見て、玉が沢山入ります様にって手を合わせてくれるからねって。」

「香典もこれ位は入るだろうからって。。。  お父さんの付き合いだけでは、そんなに入らないって言ったのですよ。」

「弟の会社と私の会社を見ておきたいって上京して来たのですよ。」

「何かある度に、もう直ぐ死ぬんだから良いだろう。。。って言うんですよ」

 

向かい合わせの先輩社員の方が、初めて言葉を掛けられました。

「お父さん、何歳なの?」

「父は、61歳です。」ってお嬢様は答えていらっしゃいました。

 

itoitoが遺影の写真を用意したなんて。。。比ではないですね。

死に直面した時に、落ち着いて日常を送る事が出来るだろうかと心配だったitoitoですが、こんなお話を聞いて、しっかりしなくては!って思いました。